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次に、ニューブランズウイック州では、ワンストップ/ノンストップ・サービスを中心にさまざまな改革に取組もうとしている。この改革プロジェクトは「サービス・ニューブランズウイック」と呼ばれ、「州政府職員を住民のよきパートナーとなるように強化する」と目標を設定している。具体的な取組みとしては、納税者全員が全ての行政手続きを最寄りのショッピング・モールの総合窓口センターあるいはキオスク端末、パソコン、電話から可能になる情報化を推進している。現在、16部門がネットワークで統合され、今後は以下の行政サービスをワンストップ/ノンストップで実現する予定である。

(今後のサービス内容)

・学生ローンの問合せ

・医療情報の照会/問合せ

・狩猟・漁業免許の申請/更新

・車輌登録、出生証明書の発行

最終的には、ワンストップ/ノンストップ・サービスの提供だけにとどまらず、経費を節減し、全ての資源より効率的に活用するために全部門の業務プロセスのリエンジニアリングを実施する予定である。

 

(2)欧州地域における行政情報化の現状/動向

英国のコンピュータ/テレコミュニケーション庁では、各政府機関が行政サービスの品質の向上及び業務の効率的な提供を支援するために、国家プロジェクトとして約100台前後のキオスク端末中心としたワンストップ/ノンストップ・サービスの実験を行っている。キオスク端末のサービス内容については、各種行政サービスの手続申請等の米国で提供されているサービスと同様のものが多く見うけられる。

また、有料サービスを受ける場合には、クレジット・カードによって支払いができ、インターネットを通じて自宅のパソコン端末からでもアクセスが可能になっている。

オーストリアのウィーン市では、「電子都市ウィーン」を目指し、以下の内容を含んだ行政情報化計画の実行に移っている段階である。

・電子媒体による市政情報の提供と市民からの意見の吸収

・交通渋滞の解消

 

 

 

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